ウイルス―大駱駝艦・天賦典式 創立40周年公演

Virus – Dairakudakan 40th Anniversary Show Main Image

7月5日から8日までの間、舞踏集団大駱駝艦の創立40周年を記念し、世田谷パブリックシアターにて、全宇宙生命の破壊と創造をテーマにした壮大な作品「ウイルス」が上演される。カリスマ麿赤兒が舞台に立つというだけでも必見だが、今回は音楽に、尺八奏者でありながら様々なジャンルの作曲も手がける土井啓輔に加え、あのテクノの神様Jeff Millsが参加するというから注目である。

Jeff Mills

麿赤兒(まろ・あかじ)率いる大駱駝艦は、国内はもちろん海外でも評価の高い、日本を代表する舞踏集団である。緻密な舞踏の動きにスペクタクル性の強い演出を掛け合わせることによって生まれる独特の世界観でもって、常に他の舞踏団とは一線を画してきた。

今回の異色の組み合わせ、実は昨年大駱駝艦のパリ公演の際に、メンバーがJeffのライブに足を運んだことがきっかけだという。麿はここで全身を刺激をするJeffの音楽に感銘を受ける。またJeffも大駱駝艦の圧倒的な公演を目の当たりにし、表現する手段は違うながらも、その世界観に自らと共鳴するものを感じ取った。こうして二人の交流が始まり、この程楽曲提供が実現することとなったのだ。

麿の作品では、静謐さと煌びやかさ、残忍さと慈悲深さ、猥雑さと荘厳さといった要素が見事に舞台上で一体となる。これらの一見対照的な概念が、人体を媒介にしたとき紙一重の関係のもとに成立していることを証明するかのようだ。今回、Jeff Millsのミニマル・テクノがここに加わることで、新たにどのような昇華が起こるのか見物である。

これまで舞踏に触れる機会がなかったという人も、これを機に劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。

詳細はこちらから。
世田谷パブリックシアター
大駱駝艦

執筆:Asuka O.

翻訳:Asuka O. & Sam Mokhtary

2012年6月18日