Cloud Nothings – インタビュー

Cloud Nothings at Hostess Weekender – interview Main Image

アメリカのクリーヴランドでDylan Baldiによるソロ宅録プロジェクトとして始まったCloud Nothings。初期の作品は自宅地下室で録音していた為、彼の作品はどれもラフでシンプルなものだったが、インターネット上で発表した音源は瞬く間にローファイ・ミュージックを好むリスナーを中心に注目を集めた。そして、ツアーの為に組まれたバンドのメンバーであり、長きに渡り共にプレイしてきたJayson Gerycz(Dr)、TJ Duke(Ba)、Joe Boyer(元Gt)と共に、Dylanのソロプロジェクトではなく初めて”バンド―Cloud Nothings”として作成したアルバム「Attack on Memory」のリリースで、彼らは思いもよらぬ大きな反響を得る事になる。

各方面から高い期待が寄せられる中、今年4月にリリースされたニューアルバム「Here and Nowhere Else」は、またもや批評家からの絶賛を浴びているようだ。今作ではこれまでの、バンドをリードするメンバーとしての一面だけでなく、シンガーDylan Baldiとしてのポテンシャルもうかがう事が出来る。Cloud Nothingsは6月22日のHostess Club Weekenderに出演するため再来日を果たす。そこで大忙しのDylanを捕まえて、少し話を聞いてみた。

Hostess Club Weekenderでの来日は今回が2回目ですね。前回の来日での体験について聞かせて下さい。

あれは2年前だったよね。遠く海を越えた土地で、会場を埋め尽くすあんなに沢山の人が、僕たちの曲を、しかも歌詞まで知ってくれていて、僕たちに会えるのを楽しみにしてくれているなんて、信じられない事だったよ。

日本に来てビックリした事を3つ挙げるとしたら?

レストランのDenny’sが日本にもあったことと、ローソンの食べ物が思いのほか凄く美味しかった事。あとは単純だけど、自分が何処にいるのかも、何処へどうやって行くのかも全く見当がつかなかった事かな。常に通訳してくれる人と一緒じゃないといけなかったよ。

今回は前回と比べて、どんな違った面を見せてくれるんでしょうか?

よりラウドで、より速くて、より良いものになってるよ。良いパフォーマンスを見せられると思う。

ニューアルバムについて、ファンやメディアからの反響に手応えは?

手に取って聴いてもらえること自体が幸せなんだ。でも気に入ってもらえると嬉しいし、だから多くのファンやメディアがニューアルバムを楽しんでくれてるのは、どデカい特典だよね。

収録曲で、思い入れの深い曲は?

「Now Hear In」は良い曲になるまで一番長い時間を費やしたから、思い入れが深いよ。メインギターのパートが長いあいだ頭の中にあったんだけど、アルバムのレコーディングを始める1ヶ月前ぐらいまで、ずっと形に出来ずにいたんだ。

その若さで、次から次へと作品を生み出していますよね。プレッシャーを感じる事はありますか?

僕が感じるプレッシャーは僕自身が自分にかけてしまっているものだけ。だから考えないようにして、今自分たちがやっている事に集中するようにしてるよ。プレッシャーを感じるかどうかは、結局は自分次第だから。

ミュージシャンとして燃え尽きてしまうのを心配する事はないですか?

今のところは無いよ。いつかは必ずその時が来るけど、そしたら何か別の事をするまでだよ。

今回東京に来て、まずやりたい事は?

Denny’sに行く。

Cloud Nothingsは、Cat Power、Joan As Police Woman等が出演予定のHostess Club Weekender、6月22日(日)の公演に登場します。詳細はHostessのサイトまで

執筆:Mark Birtles

翻訳:城本早苗

2014年6月7日