Y-3の10周年
ファッションブランドY３は、スポーティーでスタイリッシュなデザインを生み出し続けて今年で10年になる。前衛的なスタイルが特徴の山本耀司の才能と、スポーツウェア業界大手アディダスの革新的な技術の織りなす技の光るデザインだ。同ブランドの今年の2013年秋冬コレクションは、他のブランドにも大きな影響を与えてきた、この先駆者としての偉業の集大成とも言うべきものである。「僕が目指してきたことは、スポーツウェアをエレガントかつシックなものにすること。」と山本氏は語る。
この節目となるコレクションのラウンチにあたり、Y-３はAlex from TokyoことAlex Prat (Tokyo Black Star, World Famous NYC)と14人のエレクトロニック音楽のクリエーターの協力を得て、コンピレーション・アルバムを制作した。CDとレコードのジャケットにはPLスタジオの作品が施されている。
あらゆるスタイルの垣根を取り払うY−３のブランド同様、すでに確立したアーティストと新進気鋭のアーティストが肩を並べるといった格好になっている。中でも特筆すべきは、人気ユニットÂmeのメンバーであり、ベルリンのレーベルInnervisionsの設立者でもあるFrank Wiedemann、エキセントリックで浮き世離れしているかのようなMaurice Fulton、そしてあのBody & SoulのJoaquin “Joe” Claussellが参加していることだ。
日本のアーティストでは、Y-3 の長年のバートナーJiro Amimoto、数多くの作品を手がけるプロデューサー井上薫が参加している。また、Alex from Tokyo は熊野功雄とのユニットTokyo Black Star として楽曲を提供するほか、今回のリリースのCD盤のミクシングを担当している。
Y-3のコンピレーション・アルバムは、９月半ばにY-3 公式ウェブサイト、Y-3 店舗、ソーシャルメディアサイトなどから発売される予定だ。またこのアルバムは、ミックス、アンミックスそれぞれのバージョンがCDとしてリリースされる他、500枚限定のレコード盤も出される予定だ。
まずはXLR8R のサイト上で、このコンピレーション・アルバムに収録されたMano Le Toughの “Being Yourself“をダウンロードしてみてはいかが。
執筆：Mark Birtles
翻訳：Asuka O.
2013年9月2日
