Tokyo Indie

Fred Perry Japanの2013年Spring & Summer コレクションは、英国ブランド・リバティに別注をかけ、あの有名プリント模様を忠実に再現したコレクションを展開する。

英国リバティ社（Liberty of London）は、日本や東洋の装飾品、織物、骨董品などの販売店の先駆けとして誕生した英国のデパートだ。創始者アーサー・リバティーは、1875年にロンドンのリージェント・ストリートに店舗を構えた後、Liberty Silkと呼ばれる布地をプリントし、たちまち有名となった。インドからマイソール・シルクを輸入し、それを英国内で手作業で木版を使用して染色・プリントするという手法をとっていた。リバティーは「実用性と品質の良さを兼ね揃えたものを適度な価格で提供する」という店を目指し、芸術と工業の融合を見事に成功。リバティー自身も、「すべての階級の人にとって手の届く値段で、美しくて役立つ商品」の販売を目指す、と語っていたという。　　　
1904年、サリー州はマートン・アビー、リバティーのライバルであり友人のウィリアム・モリスが所有する工場の上流にある、ブロック捺染（なっせん）工場をリバティーは継承した。この工場があったからこそ、同社には今でも独自のスタイルを持つプリント布地がアーカイブとして残されてきたのである。

世界的に評価の高いこのブランドとFred Perryの最新コラボレーションは、夏の装いに明るい花を添え、良いものを控えめな価格でというリバティーの理想をまさに実現したもの。コレクションはFred Perry Online Shopにて先行予約を受付中。店頭での販売は2月中旬を予定されている。

執筆：Mark Birtles

2013年2月3日