ニットが欲しいっと

Itching for a Stitching? Main Image

私の見解では、人間は一般的に二種類に分けられる。ニットを着るのが好きな人、そうでない人。後者はおそらくおばあちゃんが誕生日に編んでくれた着心地の悪いカーディガンの思い出や静電気が原因だろう。70年代に育った人も後者に入るはず。また、温かい地域出身の人は、綿毛でできたチクチクするニットなど意味のないものだと思っているかもしれない。アルパカ?アンゴラ?カシミア?ポッサム?そんなものはママにあげてしまおう。だが、そんなニット嫌いの人に、編み針と糸を誇り高く掲げるときがきた。お洒落なニットウェアが増え、注目を集めているのだ。

ニットファッション界の中でも特筆すべきブランドを紹介しよう。

アメリカ・ミネアポリス生まれのALL Knitwearはクールなストリートファッション界に斬新で美しい手作りのニットをもたらした。Annie Larsonはカラフルで愉しげで、まるで子どもの時に着ていたようなニットを大人向けのスタイルで再現するブランドだ。

Ayameのソックスを履くなら、せっかくの模様を見せるためにも、パンツの裾は切り落としてしまおう。Ayameの奇抜な柄のニットソックスが、冬のフットウェアとして東京で急速に人気を集め、ヨーロッパ、アジア、オーストララシアでも小売店の数を増やしている。創始者のAyaに、何に感動するか尋ねてみた。彼女はゆっくりと思いを巡らし、「人生はたった少しの努力で、おもしろく、感動的で、充実したものになる」と答えた。Ayameのデザインはまさに彼女の言葉を再現している。

インターネットを十分に活用している人なら、Yokooという名を聞いたことがあるはず。ミシガン出身の巨大な編み針を操るこの奇才は、ブログ界に始まり今ではデザイン界をも心酔させている。その型破りなスタイルと創作活動への献身、そして彼女が作り出す素晴らしいニット小物は、彼女の人生をうらやましく思うファンの心を確実につかんでいる。

これらのニットグッズに関しては、下記の各デザイナーのHPでチェックを。ほとんどの製品が日本での小売店のほか、ネットでオーダーすることができる。

http://www.allknitwear.com/

http://www.etsy.com/shop/Yokoo

http://ayame-jp.com/

執筆:Eloise Rapp

翻訳:永田 衣緒菜

2011年10月29日