フレンチフィルムズ(French Films)と聞くと、『アメリ』のまんまるのお目めで魅せる幸せいっぱいの笑顔や、“バババババン♪”のメロディで有名な、『男と女』など、有名なフランス映画のワンシーンが浮かぶだろう。けれど、これから登場するFrench Filmsは、実はフィンランド出身のインディバンドだ!!!
French Filmsは2010年にヨハネス、アンティ、ジョニー、サンチュの4人で結成された。 彼らの新作EPのメイントラックGolden Seaは多くのミュージックブログで取り上げられJoy DivisionやCureと聞き比べられているのだ。
ギターボーカルのJohannesはデビューアルバム制作中に、我々のインタビューに答えてくれた。
— French Filmsという名前は、フィンランド出身のバンド名としておかしな感じがしますが、由来はなんですか?
Joniが見たばかりの映画に、僕をに連れていったんだ。何の映画だったかはどーでもいいんだけど、その時“フレンチフィルム”ってのはバンド名としていいんじゃないかなって思った。
— では、お気に入りの映画はなんですか。
メンバーみんな映画の好みは違ってて、個人的には『トゥモロー・ワールド』(Children of Men )、『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)、『ビッグ・リボウスキ』(The Big Lebowski)とかが好きかな。ぶっちゃけ映画よりドラマシリーズのほうが好きなんだけどね。
— バンドは去年結成されたばかりですね、どのようにメンバーが集まったんですか?
Anttiとは他のバンドで一緒にプレイしてた。Mikaelは“Yes,Please!”っていうバンドのギターとリードボーカルをしていて、よく対バンで会って、友達になったんだ。Joniとはバーで出会って、一緒にバンドを結成しようって話になった。僕と
Mikaelは、Anttを加えてバンドをしようと考えていたところだったから、Joniもそれに誘ったんだ。そしてJoniがSanttuを連れてきた。まぁSanttuは一度もキーボードをさわったことがなかったんだけどね。
— アルバム制作はどんな感じで進んでますか?どんな楽曲を期待出来るでしょうか?
アルバム制作はうまくいってるよ。EPよりも多様性に富んだ一枚に出来上がると思う。今のところいい感じに楽しく制作出来てるね。
— Golden Seaはよくミュージックブログで取り上げられてますが、同時にThe Drumsなど他のバンドと似ているとか、比べられることはどう思いますか?
はは、French Filmsで初めて作った曲が、今(そして今後も!??)多分一番注目されてるって、大変だよ。「げ、この曲がトップかよ」みたいな感じ。
比べる気持ちは分かるし、嫌なわけじゃないんだけど、僕らの音楽をGolden Seaのスタイルだけと思ってほしくない。制作中のアルバムはもっと変化に富んでて、もっと幅広い楽曲になってるよ。
— フィンランドのインディバンドってあまり知られてないけど、ここ数年ではDarudeが有名ですよね。French Films は彼らよりビッグなバンドになれると思いますか?
難しい質問だね、Darudeよりビッグなバンドは現れるかなぁ、まぁ楽しみだ。
— フィンランドのインディミュージックシーンはどんな感じか教えてくれますか?
日々おもしろくなってきてはいるんだけど、インディーミュージック自体あまり多くない。ま、最近のインディーミュージックシーンの範囲って難しいいけど。
— フィンランドのインディバンド、その他でおすすめするバンドはありますか?
Dead Mongoloidsはもちろん、Big Wave Riders, The Casbah, The Wha’s, Joensuu 1685, Young Christs, Satellite Stories, The Lariots…とか、まだ知らなかったら、絶対聞いてみるべき!!!!!
— 5月にヨーロッパに行きますが、スカンジナビア以外でのライブはこれが初めてですか?
実は去年、マケドニアのスコピエで初の海外ライブをしたんだ。超ー最高によかったよ。そして数週間後にロシアのモスクワに行った。けど、早くちゃんとしたツアーが出来ることをすごい楽しみにしてるよ。
— EPがもうすぐ日本でリリースになりますが、来日する予定はありますか?
絶対日本には行きたい!! まだ話はないんだけど、できるだけ早く来日したいって思う。
執筆:Mark Birtles
翻訳:石川香
2011年1月31日