Nu Clear Classmate – Sleeping Under The Maypole

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現在に至るまで東京発バンドNu Clear Classmate は、極シンプルなフレーズ、例えば”Today is going to be a great day!”や”I’m sorta lonely”に大音量のサウンドを重ねるというスタイルで人々の感情に曲を響かせてきた。しかし新曲 “Sleeping Under The Maypole”では大きな変化を遂げている。

Sleeping Under the Maypole by Nuclearclassmate

大音量のサウンドは空間的な広がりを感じさせるサウンドに代わり、それぞれの楽器の音をリスナーははっきり認識する事ができる。以前のサウンドからの離脱というよりも、むしろ反転である。金切り声のようなシンセサイザーは静寂に変わり、その静寂がそれぞれの楽器のサウンドを強調させ、聞くものの感情を揺さぶる。新しく発明されたこのサウンドに感じられる空間は、それぞれの楽器のエレクロニックサウンドを更に独立して存在させ、またシンガーChickのボーカルをかつてない程に孤立させ、聞くものの耳を捉えるのである。

執筆:Patrick St. Michel

翻訳:大山瑞生

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2011年3月30日